「君が言ったのに」と、息子にため息をつく。

Aが食べたい、というので用意したら、Bがよかった。Bを用意し直せば、Aでなきゃ嫌だ。瞬間湯沸かし器になる息子へ、僕はつい感情的に反応してしまうことがある。

息子は、ようやく短い言葉をつなげ始めたばかり。落ち着いて話し合おうにも、彼が向き合えないタイミングもあった。じぶんの余裕次第で彼への反応が変わってしまうことに、罪悪感を抱いた。

あるとき、これが息子との席だけではないと気がついた。ネガティブな反応を示した相手へ怪訝な顔をしたり、嫌なところを突かれてムッとしたり。声を荒げたり腕力に訴えることがなくても、冷静でないのは明らかだった。

この問題は、いまのところ、「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝えられたら良いことにしている。すぐに心を整えるのはまだ難しかった。だから、一段落したら感謝から伝えることにした。

あなたに感謝してること。なのに、ちょっとしたことで感情的になって申し訳ないこと。さっき、どんな気持ちだったか教えてほしいこと。

つぎのため息のあとには、もっと仲良くなりたい。